こんにちは、SMMLabの赤松です。

毎週お届けしている“話題のソーシャルメディアキャンペーン事例”。今回は、“Instagram”を活用したキャンペーンをピックアップ!

【基礎知識】Instagramとは?

  • 写真や動画をアート作品のように、フィルタ加工できる画像共有スマホアプリ。
    「フィルター加工した写真+ハッシュタグ」が20代女性を中心に人気。
  • MAU(Monthly Active Users・月間アクティブユーザー数):
    全世界で3億人を突破!(アメリカ以外のユーザーが70%以上)
  • 1日に投稿される写真は、平均約7,000万枚

参考:http://business.instagram.com/

企画内容や「話題」となったポイント、マーケティングプランを参考に、人気・拡散されるコンテンツの秘訣を探りましょう!

―――― 業界INDEX ―――――

■ 飲料(カルピス):Twitter・Instagramで写真を募集&LINEで投票
■ 食品(ロッテ):パッケージにフォトプロップスを用意
■ コスメ(資生堂):ブランドコンセプトに合ったテーマで募集
■ ファッション(Gap×ED):指名制リレー形式企画
■ 飲食(キリン):専用スティックを用意し、自由にデコレーション
■ 小売(BUYMA):スクリーンショットだけで手軽に参加
■ ファッション×エンタメ(UNIQLO×Locari):キッズ写真を募集
■ スポーツ(FC東京):対象投稿に1,000いいね!で商品化決定

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Twitter・Instagramで写真を募集&LINEで投票:カルピス「カルピスウォーター“キュン飲み”フォトコンテスト」

URL:https://photo.calpis.co.jp/content/kyun-nomi

企業名:カルピス株式会社
実施期間:2015年6月~

参加方法:公式アカウントをフォロー後、ハッシュタグ「#カルピスウォーターキュン飲み」とともにTwitterやInstagramで投稿。

カルピスは、「カルピスウォーター“キュン飲み”フォトコンテスト」を実施。発売中の「カルピスウォーター」(いずれの容器、容量でも可)のパッケージと一緒に撮影すればOK。見事入賞作品に選ばれた4作品は、公式SNSのカバー画像として採用される予定。6月からの2か月間で、900件を超える投稿があり、盛り上がりを見せました!

現在、投票フェーズに入っており、公式LINEアカウントで4作品を公開し、人気投票を実施中。グランプリに選ばれると、写真をグランプリ専用のオリジナルグラフィックに加工してデータをプレゼント。Twitter、Instagramで募集し、LINEで投票を行う、ソーシャルメディアの使い分けが秀逸なキャンペーン設計ですね。

パッケージにフォトプロップスを用意:ロッテ「おでかけフォトコンテスト」

URL:http://odekake-lotte.jp/

企業名:株式会社ロッテ
実施期間:2015年8月~

参加方法: 方法は、2通り。
1. 公式アカウントをフォロー後、ハッシュタグ&URL「#おでかけロッテ odekake-lotte.jp」とともにTwitter、Instagramで投稿。
2. キャンペーンサイトから応募フォームにて投稿。

ロッテは、「おでかけフォトコンテスト」を実施中。『コアラのマーチ』もしくは『トッポ』の対象商品と一緒に撮影し、投稿する企画。抽選で1,000名に、旅行グッズ「マーチくんとノッポトッポちゃんのオリジナルトート」をプレゼント。「コアラのマーチ」と「トッポ」のパッケージには、“なかよし”や“HAPPY”など6種類のメッセージ(フォトプロップス)を用意したり、全国の目撃情報として、フォトパネルを用意するなど、撮影のモチベーションを高める工夫があります。

なお、特設サイトへの画像掲載を希望されない場合は「#掲載無し」を入力すればOK。きちんとユーザーの気持ちに配慮していますね。パッケージ連動ということもあるのでしょうか、来年の1月まで長期間に渡り開催し、盛り上げています!

ブランドコンセプトに合ったテーマ:資生堂アルティミューン「幸せな赤」の写真&ボトルと一緒のハッピーフォトを募集。

URL:https://happy-ultimune.shuttlerock.com/content/happyred(幸せな赤)
https://happy-ultimune.shuttlerock.com/content/ultimune(ボトルと一緒のハッピーフォト)

企業名:株式会社資生堂(ultimune アルティミューン)
実施期間:2015年7月~

参加方法(投稿キャンペーン): 方法は、2通り。
1. 公式アカウントをフォロー後、ハッシュタグ「#幸せな赤」/「#アルティミューン」「#ハッピーセラム」をつけて、Twitter,Instagramで投稿。
2. 特設サイトから「写真を投稿する」を押して直接投稿。

資生堂は、ultimune(アルティミューン)のブランドカラーやコンセプトに合った写真を募集しています。

1つ目は、あなたを幸せにしてくれる「幸せな赤」の写真、2つ目は、 アルティミューンのボトルと一緒のハッピーフォトを募集。 どちらも抽選で10名に、「資生堂 アルティミューン パワライジング コンセントレート50mL 1本(9月1日新発売)」をプレゼント。 写真投稿後、ワタシプラス専用応募フォームより応募する一手間がありますが、ブランドコンセプトに合った写真を同時募集することで、拡散・認知が期待できますね。

なお、東京・丸の内と大阪・梅田にて、ハッピーを体験するためのポップアップラウンジ「SHISEIDO ULTIMUNE LOUNGE “SO HAPPY”」を開催。その会場から届いた写真を「ultimune2015 so happy」として公開しています。イベント時に集まった写真をまとめて掲載することで、レポートコンテンツとして活かしていますね。

指名制リレー形式企画:ギャップジャパン「スピーチバブル Instagram リレー」

URL:http://gapjp.tumblr.com/post/126330756264/

企業名:ギャップジャパン株式会社
実施期間:2015年8月~

参加方法:公式アカウントをフォロー後、下記の2つの方法で写真を撮影し、2つのハッシュタグ「#ガールズエンパワーメント」と「#heyworld」とともに投稿(コメント欄でバトンを渡したいお友達3名を指名)。

1. スマホアプリ「Collon』で『GapKidsxED』のスタンプをダウンロードし、スピーチバブル(吹き出し)のスタンプを貼り、コメントを入れる。
2. 全国のGapKidsストアで、スピーチバブルの用紙をゲットし、コメントを書き込んだ用紙を持って、写真を撮影。

ギャップの“世界中の女の子たちが自分に自信と誇りを持てるように応援したい”という思いから生まれた、エレン・デジェネレスのブランド『ED』とのコラボコレクション「GapKids×ED」。現在、「スピーチバブル Instagram リレー」を実施しています。

自分のパッション(情熱)をスピーチバブルのコメントで表現し投稿後、友達3人を指名。指名された友達は、さらにコメントを投稿するリレー形式の企画。投稿した中から抽選で150名に、フォトグラファー3名(小林真理子・松藤美里・IMU)が撮り下ろした計60名の女の子たち(日本でのアンバサダーであるMAPPY含む)と彼女たちの書いたスピーチバブルコメントを載せた小冊子をプレゼント。店頭で用紙を配布するなど、O2Oにもつなげており、斬新なリレー形式が、うまく拡散されていくか注目ですね。

『一番搾り フローズン』を専用スティックを使って自由にデコレーション!:キリン「デコビールキャンペーン」

URL:https://kanpaiforhappiness.com/happyshare/ichiban-frozen/

企業名:キリンビール株式会社
実施期間:2015年7月~

参加方法:公式アカウントをフォロー後、ハッシュタグ「#一番搾りデコ」とTwitter、Instagramで投稿。

キリンは、「デコビールキャンペーン」を実施中。一番搾りガーデン(東京・大阪)や、キャンペーン開催店舗では、『一番搾り フローズン<生>』を専用スティックを使って自由にデコレーションでき、デコレーションした写真や楽しんでいる様子をTwitter、Instagramに投稿すればOK。抽選で100名に「おうちでフローズン<生>SUPER」をプレゼント。

特設サイトでは、“カンバイイネ!”ボタンで応援することもでき、200を超える“カンバイイネ!”がついている写真も。飲み会中の、自分や友達を写すのはちょっと・・というニーズもありそうで、ビールだけの写真もたくさん投稿されています。“デコレーション”という要素が参加モチベーションにつながっていますね。見ているだけで、思わずイイネ!したくなる&自分も行ってみたくなるO2O企画です。

スクリーンショットだけで手軽に参加:ソーシャル・ショッピング・サイト『BUYMA(バイマ)』「#アイラブバイマ』キャンペーン」

URL:http://www.buyma.com/contents/instagram/?af=601

企業名:株式会社エニグモ(ソーシャル・ショッピング・サイト『BUYMA(バイマ)』)
実施期間:2015年8月~(既に終了)

参加方法:公式アカウントをフォロー後、テキスト欄に「#アイラブバイマ」と「@buyma_official」を入力し、投稿。

ソーシャル・ショッピング・サイト『BUYMA(バイマ)』は、公式Instagramのフォロワー数3万人突破を記念し『#アイラブバイマ』キャンペーンを実施中。BUYMAで欲しい商品をスクリーンショットし、自分のInstagramに投稿する企画。抽選で3名に、投稿した欲しいアイテムをプレゼント。スクリーンショットだけで手軽に参加できる点がユーザー目線ですね。短期間ながら、2,500件を超えて投稿されており、盛り上がりを見せています!

また、期間中、公式Instagram内だけで、クーポン情報も配信。上手にタイムラインをチェックしてもらう流れを作っていますね。

コラボ企画&キッズ写真を募集:UNIQLO × Locari「ユニクロキッズ夏秋コーデキャンペーン」

URL:https://locari.jp/posts/32322

企業名:株式会社ユニクロ、株式会社Wondershake(ライフスタイル提案メディア『Locari』) ≪コラボレーション≫
実施期間:2015年8月~(既に終了)

参加方法:公式アカウントをフォロー後、ハッシュタグ「#ユニクロ」と「#ロカリユニコ」もしくは「#ロカリユニオ」とともに投稿。

UNIQLOとライフスタイル提案メディア『Locari』は、コラボ企画「ユニクロキッズ夏秋コーデキャンペーン」を実施しました。『UNIQLO Kids』服を着てくれる“ユニ子・ユニ男”を募集。UNIQLO Kidsを着たお子さんの写真を投稿すればOK。ベストユニクロキッズ賞など、選ばれた10名には、UNIQLOオンラインストアで使えるクーポンをプレゼント。顔は映っていなくてもOKというお手軽さもあり、500件を超えるおしゃれキッズの写真が集まりました!ハッシュタグも印象的ですね。

なお、『Locari』では、先月、「#ロカリオトナキュート」なヘアアレンジを募集した際も、800件を越える応募がありました。投稿しやすいテーマと上手な露出で、盛り上げていますね!

いいね!で商品化:FC東京オフィシャルグッズ「あなたの『いいね!』でグッズの販売が決まるキャンペーン」

URL:https://instagram.com/p/5Vs6OZr4kL/

企業名:東京フットボールクラブ株式会社(FC東京オフィシャルグッズ)
実施期間:2015年7月~(既に終了)

参加方法:対象投稿にいいね!を押す。

FC東京オフィシャルグッズでは、Instagram連動企画として、「あなたの『いいね!』でグッズの販売が決まるキャンペーン」を実施しました。FC東京の吉本選手と一緒に製作するグッズを7月27日の投稿で発表。1,000いいね!で販売が決定するというもの。当日の投稿には、1,100を超すいいね!が集まり、見事販売が決定。

8月10日の投稿で、吉本選手の全消しゴム(3個セット)の完成形を公開し、背番号にちなんで限定290セットを8月16日から発売しました。Instagramでの交流が活発化するだけでなく、ファンと一緒に商品化(決定)することで、より愛される商品に育てていけますね。
「#7月27日の投稿に1000いいねで販売決定」という告知としてのハッシュタグの使い方も、秀逸です!

まとめ

いかがでしたか?Instagramを活用したキャンペーンが一般的に広まった今、テーマや活用方法に工夫が見られる事例が増えてきましたね。

なお、Instagramに注目しているユーザー&企業が増えていることが、さまざまな調査結果でも明らかになっています。

・「第7回 企業におけるソーシャルメディア活用に関する調査」(NTTコム リサーチ)
http://research.nttcoms.com/database/data/001978/index.html

・「2015年度のSNS利用動向に関する調査結果」(ICT総研):「Instagram」の利用時間増が顕著に…
http://www.rbbtoday.com/article/2015/07/30/133884.html

また、現在、Instagramでは、640×640ピクセルに縮小して保存されていますが、今後は、1,080×1,080ピクセルサイズの画像に対応するようになるそうです。「段階的に」提供開始される予定とのこと。
(参考:http://japan.cnet.com/news/service/35066970/

“画像が縮小され、細部が失われるようなことはなくなる”のは、画像共有サービスとしての魅力がさらに高まりますね。ユーザーの満足度向上に向けて、より進化していきそうです。

今後も、引き続き、Instagramを活用した事例に注目していきたいと思います。ぜひ参考になさってください。

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。

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