ヴォーカーズは8月26日、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」による社員満足度を測る8項目のうち、「社員の士気」と「風通しの良さ」の2指標に着目、2つの合計値を男女別に集計し、男女の差が「女性優位」に表れている会社のランキングを発表した。
今回の調査で、男女差が最も大きかった企業は、恋愛ゲームアプリを主軸としたスマートフォン向けゲームを開発する「ボルテージ」だった。
女性向けゲームの開発をメインとする同社は、女性社員の比率も高く、女性が活躍できる環境のようだ。Vorkersでは「人材の長期育成」の数値が他の指標より低く出ているが、産休・育休・子供の看護休暇に加え、子供の行事に参加できるようにする「チャイルドサポート休暇」や「ママランチ会」「早期復帰支援金」「託児所代補助制度」を試験的に実施するなど、長く働ける職場環境づくりに向けた企業側の積極的な取り組みが見られるという。
第2位にランクインしたメリルリンチ日本証券は、かつて女性が社長を務めていたこともあり、女性登用についても積極的なようで、Vorkersのクチコミを見ても、風通しが良く、女性が士気高く働いていることがわかるという。
同じく外資系証券会社であるJPモルガン証券が第6位にランクインし、こちらも、女性社員が妊娠・出産後も安心して働き続けられるよう、「妊娠・出産・育児のあんしんプログラム」(産前産後休暇の取得や時短勤務、保育所補助金などの支援プログラム)の提供や、社内に搾乳室を設けるなど、女性が子育てをしながらでも働きやすい環境づくりをしている。
第3位にランクインしたのは、米国ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人「ヤンセン ファーマ」。
小学6年生までの子供を持つ社員に対し、週2回までの在宅勤務を許可する「在宅勤務制度」の導入など、社員のワークライフバランス向上に積極的に取り組んでいるようで、クチコミからも、とてもフラットな社風であることが伺える。
第4位にランクインしたのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ各社のシステム設計・構築を担う「三菱UFJインフォメーションテクノロジー」。
同社も、福利厚生に「出産・育児支援」を設け、産休・育休・看護休暇に加え、託児補助や勤務時間中に妊産婦検診のための時間を確保できる制度を導入しており、厚生労働大臣が一定の基準を満たした企業を「子育てサポート企業」として認定する、「くるみん認定」を受けるなど、女性が活躍できる環境が伺える。
逆に、男性社員のほうがより士気高く、風通しが良いと感じている会社は、第1位がコクヨ、第2位がMARK STYLER、第3位がファーストリテイリングとなった。