Firefox web browser - Faster, more secure & customizable |
Mozillaは8月21日(米国時間)、「The Future of Developing Firefox Add-ons|Mozilla Add-ons Blog」において、Firefoxアドオンの方針変更を伝えた。WebExtentionsと呼ばれるChromeやSafari、Operaがアドオン開発向けに提供しているAPIと同じAPIの提供を開始するほか、向こう1年から1年半をめどにXUL、XPCOM、XBLを使ったアドオンの取り扱いを非推奨にすると説明している。これにより、既存のFirefoxアドオンの多くは再開発が必要になると見られる。
Firefoxアドオンは他の主要ブラウザのアドオンと比較して、ブラウザ内部に干渉するレベルの高いカスタマイズ機能を提供してきたが、これは逆にアドオンがブラウザに強い影響を与えるというモジュール性の欠如にもつながっていた。主要ブラウザの新機能の恩恵を受けるにあたり、こうした機能がもたらす利点と欠点を勘案した結果、将来的にXUL、XPCOM、XBLなどをアドオンでは使用しないようにするという判断をしたと説明されている。
WebExtentions APIのサポートはChromeやSafari、Opera向けのアドオンとほとんど同じコードベースのままFirefoxでも使用できるアドオンを開発できるため、エコシステムの効果を得られることになる。一方、現在のWebExtentions APIだけでは既存のFirefoxアドオンで使われている機能を満たすことができないとして、今後機能拡張などを実施するとしている。