東芝情報システムは8月24日、モデルベース開発支援サービスである「M-RADSHIPS Cloud」を発表した。月額サービス料金は、1ライセンスにつき3万円から。提供開始は9月1日。2018年までに累計15億円の売上を目標とする。

M-RADSHIPS Cloudの概要

新サービスは、クラウドを利用してモデルベース開発を支援するためのサービス。ユーザー企業がモデルベース開発を導入する際に直面するプロセス構築や人材育成などの課題を解決するため、役立つコンテンツを提供するという。

同社は2000年に車載向けのモデルベース開発を導入して以来、受託開発、モデルライブラリ提供、コンサルティングなど様々な形でユーザー企業ソリューションを提供してきたとのこと。同サービスは、この15年間にわたって同社が蓄積したノウハウを多数のユーザー企業へ柔軟に提供できるものとしている。

同サービスでは、クラウド上にプロセス・ガイドや設計ガイドを掲載した「Design Guide」や、モデルベースで使用するライブラリおよびツール群を収納した「Design Lib&Assist」を用意。これらの利用によりユーザー企業は、いつでも手軽に欲しい情報を得られるとのこと。

ユーザー企業と同社で相互に情報発信が可能なサイトである「サポート&コミュニティ」を用意、同社からは、ユーザー企業からの問い合わせに対する回答や、最新情報の発信などを行うという。また、ユーザー企業専用のコミュニティの構築も可能とのこと。これにより、ユーザー企業が外部に公開できない情報の発信が可能となり、開発プロジェクト・メンバーのみでの情報共有の場としての利用も可能という。