ネットワールドは8月21日、技術情報やプレゼンテーション資料などの大容量業務データをセキュアに社内外で共有可能な環境を実現するためとして、モバイル情報共有基盤を構築し本格稼働を開始したと発表した。

システム構成図

新システムは、2014年に構築したCitrix XenMobileによるモバイル・アクセス環境に、企業向けデータ同期・共有ソリューションであるCitrix ShareFileを追加したもの。これにより、外出時に顧客から資料を要求された時など、iOS版の専用アプリで手軽にファイル操作し、その場で迅速に対応可能になったという。

ShareFileでは、データを保存するストレージはパブリック・クラウドや自社データセンターなどを選択可能だが、コンプライアンスなどの自社ポリシーによりクラウド上で運用できないデータを含むため、自社内の「NetApp FAS2240A」に保存しているという。

NetAppの最新ストレージOSである「clustered Data ONTAP 8.3(cDOT8.3)」を採用し、ShareFileとの連携用プラグインである「NetApp Recovery Manager for Citrix ShareFile(NRM-CS)」を利用することで、ShareFile内のオブジェクト・データを容易にユーザ・ファイル形式に変換できるため、通常のファイル・サーバと同様の操作性で、目的のファイルの確認やリストア作業などが瞬時に行えるという。

また、cDOT8.3の新機能である「Advanced Disk Partitioning(ADP)」により、従来と比較して性能・容量効率共に1.5倍の改善を実現したとのことだ。