ソフトバンクは8月19日、同社代表取締役副社長であるニケシュ・アローラ氏が約600億円分に相当する当社普通株式を東京証券取引所の開設する市場で市場取引により買い付けることを発表した。
アローラ氏は買い付けを個人で行うが、同社各取締役への報告は済んでおり、全面的な支持を得ているという。同買い付けは同社の決算発表後2週間以内に公表するもので、日本と米国の市場取引に関する規制を順守し、今後6カ月間にわたって実施する予定。
アローラ氏は、今回の買い付けについて、「ソフトバンクグループでの過去1年間は非常にやりがいのあるものだった。自分の今後のコミットメントを示すものとして、個人としてもソフトバンクグループの将来性に賭け、創業者でもある代表取締役社長の孫正義と共にビジョンの方向性を確かなものにするために決断した」とコメントしている。
孫氏は2014年度決算会見で、Googleで最高事業責任者を務め、2014年7月に同社バイスチェアマンに就任したニケシュ・アローラ氏を"後継者"として指名。今年6月、アローラ氏は今年5月に開催された株主総会で代表取締役副社長に選任された。
なお、総会後に公開された有価証券報告書から、アローラ氏に総額165億5600万円の報酬が支払われていたことがあり、話題を呼んだ。