パナソニックと森ビルは8月18日、未来の都市づくりにおける新たな事業や商品・サービスの創出を目指し、森ビルが運営するヒルズで、パナソニックが持つ環境技術・ICTソリューション技術などの実証実験を実施していくことを決定したと発表した。

両社は、夏季の屋外イベントにおける暑さ対策や熱中症対策、言語の壁を越えたコミュニケーション対策に着目し、「暑さ対策」「コミュニケーション」というテーマの下、実証実験を行う。

第1弾の取り組みとして、パナソニックが独自に開発を進める暑さ対策ソリューション「クールスポット」の実用化に向けた実証実験を、8月27日から森ビルが管理運営する「虎ノ門ヒルズ」で行う。

「クールスポット」実証実験の概要

「クールスポット」のイメージ

クールスポットとは、ミストやエアカーテン、遮熱パネルなどを用いて夏季の屋外において冷涼空間を提供する設備で、将来的には、保水ブロックを地面に敷設することによる打ち水効果の実現や、太陽電池と蓄電池を備えた独立電源型システムへの展開を目指す。

屋外スペース滞在時の熱中症対策などの利用シーンでその有用性の確認を行い、今後の商品開発に反映していく。

また9月には、「多言語自動翻訳機」の実用化に向けた実証実験を六本木ヒルズおよびヴィーナスフォートで開始する予定。外国人観光客が多く訪れる両施設のインフォメーションにおける接客業務で実際に活用することで、自動翻訳機の有用性の確認や改善点の抽出を行う。

「多言語自動翻訳機」実証実験の概要