CGを活用したアニメーションの作成やアニメーション制作に必要となるソフトウェアの開発を手がけているPixar Animation Studiosは「USD Documentation : Open Source Announcement」において、同社の開発している「Universal Scene Descriptionソフトウェア (USD)」を2016年の夏までにオープンソース・ソフトウェアとして公開すると発表した。USDはCGアニメーションの開発やゲームなどの開発に使用されるデータフォーマットおよび関連ソフトウェア。
Universal Scene Descriptionはもともと1998年に公開された映画「A Bug's Life」の制作にあたって開発が始められた技術で、同社は20年にわたって同ソフトウェアの開発を継続してきた。今回同社がUniversal Scene Descriptionのオープンソース化に取り組む背景には、Universal Scene Descriptionを広く普及させ、さまざまなソフトウェアで利用できる基盤技術およびフォーマットとして業界標準にしたいという狙いがある。
Pixar Animation StudiosはGitHubに同社名でアカウントを持っており(PixarAnimationStudios)、すでにOpenSubdivとjss-api-gemがオープンソース・ソフトウェアとして公開されている。どちらも修正Apache 2.0ライセンスの下で公開されており、Universal Scene Descriptionも同様の方法で公開されると見られる。