好きなチームや選手のために応援に行き、グッズを購入し……スポーツの威力は驚くものがある。このところの世界的な好景気を受けてだろうか、Forbesが発表した最新の資産価値ランキングでは上位50チームの平均資産総額は17億5000万ドル、前年から31%アップとなった。1位は3年連続でスペインの「レアル・マドリード」となった。
意外?上位50チーム中でサッカーは少数派
1998年から測定している年間ランキングで、この1年の契約などからチームの資産を割り出した。対象となったのは、NFLとNHL、NBA、MLB、F1、サッカー、Nascar。
1位こそ欧州のサッカーチームだが、今年もけん引役はアメフトのNFL(National Football League)、野球のMLB(Major League Baseball)、バスケットのNBA(National Basketball Association)など、米国のスポーツチームだ。
上位10チーム中7チーム、20チーム中16チームが米国のスポーツチームとなった。50チームの資産平均は17億5000万ドル、これは前年から31%の増加となり、これにはNBAとMLBのそれぞれのチームが貢献したという。
50チーム中、NFLからは20チームがランクイン、MLBは12チーム、NBAは10チーム、サッカーは7チームだった。
では、順位を見てみよう。
レアル・マドリード、バルサ、マンU、バイエルンがランクイン
今年ももっとも資産価値が高いのはレアル・マドリー(資産価値32億6000万ドル)。リーガエスパニョーラの最多優勝クラブであり、今年のバロンドールを獲得したクリスティアーノ・ロナウド選手を擁する。リオネル・メッシ選手やネイマール選手が所属するライバルのバルセロナは31億6000万ドルの4位だった。
2位はアメフトのダラス・カウボーイズと、田中 将大選手が所属する野球のニューヨーク・ヤンキースがともに資産価値32億ドルで順位を分けた。カウボーイズはNFLアメフトチームでは8年連続で最多の資産価値を誇る。一方のヤンキースは前回6位からのジャンプアップとなっており、資産価値はこの1年で28%増加した。
5位はサッカーのイングランドプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで31億ドルで、香川真司選手が2014年まで籍を置いていた。サッカーではこのほか、11位にドイツ・ブンデスリーガの名門バイエルン・ミュンヘン(資産価値23億5000万ドル)が入っている。
6位以下10位までは、バスケットボールのロサンゼルス・レイカーズ(同26億ドル)、アメフトのニューイングランド・ペイトリオッツ(同26億ドル)、バスケットのニューヨーク・ニックス(同25億ドル)、野球のロサンゼルス・ドジャース(同24億ドル)、アメフトのワシントン・レッドスキンズ(同24億ドル)の順となっている。