日本マイクロソフトは8月11日(日本時間)、月例のセキュリティ更新プログラムを公開した。今回、14件のセキュリティ情報が新規で公開され、深刻度が「緊急」のものは4件、「重要」のものが10件となっている。

2015年8月のセキュリティ情報 資料:日本マイクロソフト

深刻度が最も高い「緊急」のセキュリティ情報は「MS15-079」「MS15-080」「MS15-081」「MS15-090」で、いずれもリモートでコードを実行されるおそれがある。

「MS15-079」はInternet Explorerの脆弱性に関するもので、Internet Explorer 6から11まで、すべてのバージョンに影響を及ぼし、13件の脆弱性が修正されている。

「MS15-080」はMicrosoft Graphicsコンポーネントの脆弱性に関するもので、Microsoft Windows、Microsoft .NET Framework、Microsoft Office、Microsoft Lync、および Microsoft Silverlighが影響を受ける。

「MS15-081」は、Microsoft Officeの脆弱性に関するもので、Microsoft Office 2007、Microsoft Office 2010、Microsoft Office 2013、Microsoft Office 2013 RT、Microsoft Office for Mac 2011、Microsoft Office for Mac 2016、Microsoft Office 互換機能パック、Microsoft Word Viewer、Microsoft SharePoint Server 2010 上の Word Automation Services、Microsoft SharePoint Server 2013 上の Word Automation Services、Microsoft Office Web Apps 2010、および Microsoft Office Web Apps Server 2013が影響を受ける。

「MS15-091」はMicrosoft Edgeの脆弱性に関するもので、4件の脆弱性が修正されている。

今回、対象となっている脆弱性について、悪用が公開されているもの、限定的な標的型攻撃を確認しているものもあるとして、できるだけ早く更新プログラムを適用するよう、同社は呼びかけている。