SAPジャパンは8月7日、ブレインパッドを、ビッグデータ分析基盤として活用されるデータマイニング・ソフトウェア「SAP Predictive Analytics」のMaster VAR(再販一次店)とするビジネス提携を発表した。
ブレインパッドは、2004年の創業以来、ビッグデータ分析およびその関連サービスの企業として、分析支援からデータ活用のためのソリューションまでをワンストップで提供。SAP Predictive Analyticsの前身である、データマイニングの自動化を可能にした「KXEN Analytic Framework(旧製品名)」の時代から約10年間にわたり、このソリューションに取り組み、すでに多くの企業に対して導入・支援を行っている。
2013年に、SAPジャパンが同ソリューションの取り扱いを始めた際には、両社は提携関係を結び、その市場展開を協力して推し進めてきた。この間のブレインパッドの実績を評価し、さらなる市場拡大が期待されるこのタイミングにおいて、両社のパートナーシップをより堅固なものとするため、ブレインパッドをMaster VARとするエコシステムの構築を決定した。
今回のビジネス提携により、SAPジャパンならびにブレインパッドがこれまで培ってきたデータマイニングに関するノウハウ、技術力を、多くのパートナーへ移行。個々の案件に対しては、両社が共同支援することにより、SAP Predictive Analyticsに関するコミュニティを確立し、ビッグデータ市場をけん引するエコシステムを構築する。
さらに、ブレインパッドを核とするSAP Predictive Analytics製品の再販チャネル網を構築し、複数のパートナーとの共同販売体制を強化し、顧客提案力、顧客カバレッジの最大化を図ることで販売体制を強化する。
また、予知/予測分析を含めたビッグデータの有効活用は、顧客企業ごとの競争力強化を実現するものであり、その適応範囲、機能、運用プロセスに対するニーズは多岐にわたるが、今回構築されるエコシステムにおける共同活動により、迅速かつ最適なソリューション開発を推進していくという。
両社は、近日中に、同提携に関する具体的なプログラムを確立し、エコシステムの構築・拡大をすみやかに推進していくと同時に、すでに多くの顧客企業から要望のある具体的な提案に対しては、共同での提案活動をさらに強化し、顧客のビジネスパフォーマンス最適化のための新たなインサイトを提供する予定。