富士通は8月7日、群馬銀行と滋賀銀行の両行と、そのノウハウを融合したマイナンバー管理システムの開発について、両行それぞれと合意したことを発表した。

群馬銀行と滋賀銀行は、2016年1月の社会保障・税に関わる番号制度(マイナンバー制度)の運用開始に合わせ、同システムの運用を開始する予定。

同システムは、口座保有者および契約者から提供されたマイナンバーを特定個人情報として厳重に管理し、両行の既存システムと連携しながら、特定口座年間取引報告書や国外送金等調書などの法定調書に口座保有者および契約者のマイナンバーを記載する。

新システムには、「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン」に準拠したセキュリティ関連の機能、金融機関の利用者から収集したマイナンバーの登録、情報照会・更新、廃棄、法定調書データへのマイナンバー付与が標準で装備される予定。

そのほか、同社の保守/環境変更のコマンド実行、特定ファイルに対するアクセス、OSログイン/ログオフのログを採取するソフトウェア「FUJITSU Security Solution SHieldWARE」や、データベース「FUJITSU Software Symfoware Server」の暗号化機能により、マイナンバーを保管しているテーブルを暗号化することでマイナンバー情報のセキュアな保管環境を実現する。

マイナンバー管理システムのシステムイメージ