io.js開発チームは8月4日(米国時間)、io.jsの最新版となる「io.js v3.0.0」を公開した。io.jsはNode.jsをベースに開発されたJavaScriptプラットフォーム。npm互換であり、ChromeのV8エンジンで動作する。
「io.js v3.0.0」の主な変更点は次のとおり。
- V8の実装変更に伴い、Bufferの実装を変更。コンストラクタの引数にArrayBufferが指定できるようになったほか、単一のBufferがBuffer.concat()に投げられた場合に元のオブジェクトではなくコピーされたオブジェクトが返るように挙動が変更されている
- pLinuxやLEでコンパイルできるようにPPCサポートを追加
- httpが使用するステータスコードの文言をIANAの公式なものへ置き換え(RFC7231)
- replにおける永続ヒストリをデフォルトで有効化。設定の上書きは環境変数NODE_REPL_HISTORYで実施し、これまで使われてきた環境変数NODE_REPL_HISTORY_FILEは非推奨となる
- TLSセッション鍵ローテーションのためにtlsにserver.getTicketKeys()およびserver.setTicketKeys()メソッドを追加
- V8を4.4.63.26へアップグレード
- V8の動作変更に伴い、smallocを削除
- ドキュメント化されていないfreelistコアモジュールを非推奨へ変更
クライアントサイドの実装でJavaScriptが広く活用されていることから、サーバサイドでもJavaScriptを使った開発を行いたいという要求が高まっており、io.jsのようなサーバ向けのJavaScriptプラットフォームの活用が広がっている。