日本電気(NEC)は8月6日、世界一の認証精度を持つという顔認証エンジンをベースに、顔認証によるPCログオンやログオン中の利用者の常時監視を可能とするPCセキュリティ・ソフトウェア「NeoFace Monitor(ネオフェイス・モニター)」を強化し、「NeoFace Monitor V2」として販売開始した。価格は、クライアント用が1万5,000円(税別)、認証サーバ用及びAD(Active Directory)サーバ用がいずれも15万円(同)。出荷開始はいずれも8月20日。
新製品は、認証に失敗した人物の顔画像記録や、同社の統合型PCセキュリティ・ソフトウェアである「InfoCage(インフォケイジ) PCセキュリティ」との連携機能などを強化した。これらにより、マイナンバーを始めとする重要情報の漏洩対策が求められる環境に対応するとしている。なお、InfoCage PCセキュリティとの連携機能は9月に出荷開始の予定。
同製品は、ログオン時・ロック解除時・常時監視中に認証NGとなった顔画像をログとして保存するため、不正利用の抑止が期待できるという。また、認証NGのログが残っている場合、登録ユーザーが横を向いているなどの理由で認証できなかったのか、未登録ユーザーが不正利用を試みたのか、またその時どのような人物が不正利用を試みたかを、写真で目視確認できる。
ディスクの暗号化や周辺機器の利用制限など、幅広いセキュリティ機能を持つというInfoCage PCセキュリティと組み合わせた利用が可能。高度なセキュリティを実現しつつ、InfoCage PCセキュリティが標準搭載するパスワード認証をNeoFace Monitor V2の顔認証と連携させ、シングル・サインオンを実現することで利便性を向上するとしている。
顔画像の登録やユーザー情報の変更など、これまで管理者だけが可能だった作業の一部を権限委譲できる。一部の管理者に集中していた作業負荷を分散することで、大規模ユーザーでの運用時のメンテナンス負担を軽減し、柔軟な運用を実現するとのこと。