アクロクエストテクノロジーは8月5日、IoTアプリケーション・プラットフォーム・サービスである「アクロムサシ トレンティオ(AcroMUSASHI Torrentio)」を提供開始した。

「アクロムサシ トレンティオ」のサービス概要

新サービスは、IoTに対応するサービスを、開発担当者に加えて事業担当者もプログラミングレスで手軽に構築・拡張できるというアプリケーション・プラットフォーム。

従来のアプリケーション・プラットフォームでは、毎秒数100万件に及ぶビッグデータをストリーム・データ処理で扱う場合、分散処理や並列処理などの高度なノウハウが必要だったが、同サービスの利用により、ノウハウが無くてもIoTサービスをディスプレイ画面上の直観的な操作で構築できるとしている。

同サービスの利用を期待できる業界分野として同社は、ビッグデータ×リアルタイムの特性を生かして、テレマティクスや電力・エネルギー分野のほか、Industry4.0としてIoT活用が期待されている製造業や、年々サイバー攻撃が高度化しているセキュリティなどを挙げている。

また、同サービスの導入により、センサーやデバイスの情報をクラウド上でリアルタイムに分析することが可能になるという。分散ストリーム・データ処理に対応し大量のデータに対しても安定した処理を行えるとし、ユーザーはスモールスタートから大規模なアプリケーションまで構築できるとしている。また、同サービスで処理したデータは、RDBやNoSQLへの出力やリアルタイムの通知が可能であり、ダッシュボードでの可視化やほかのアプリケーションでの利用が可能とのこと。

ユーザーインタフェースの例

RESTやMQTT、Amazon KinesisやApache Kafkaなどの各種インターフェースに対応しており、ユーザーの環境に応じた方法データの収集を開始できるとのこと。処理・分析結果の出力先はRDBやNoSQL、WebSocketなどに対応、同サービスで処理した結果をダッシュボードや外部アプリケーションなどで利用可能なため、多様なニーズに対応できるという。

「アクロムサシ トレンティオ」のアーキテクチャ