IIJグローバルソリューションズは8月5日、法人ユーザーが簡単に無線LAN環境を導入できるという、クラウドを利用したマネージド無線LANサービス「@WiFi(アットワイファイ)」を発表した。提供開始は9月1日、月額利用料金は2,500円程度(税別)から。
新サービスは、無線LAN環境に必要な機器の調達から構築、導入後の運用管理までをワンストップで安価に提供するというもの。同社がユーザー企業に代わって無線LANアクセス・ポイントの認証や設定などをクラウド上で集中管理することにより、ユーザー企業は機器をLANに接続するだけで高速の無線LAN環境が利用開始でき、初期コストや運用保守の負担を軽減できる。
無線LANアクセス・ポイントをインターネット接続したLANケーブルに繋ぐと、クラウド側から設定情報を自動的にダウンロードする。設定情報はクラウド上で管理するため、利用開始後のソフトウェアの更新や設定情報の更新はオンサイトで作業する必要が無く、運用管理の工数を軽減できるという。
機器やソフトウェア、運用保守を含めた月額利用のサービスとして提供するため、ユーザー企業は資産管理が不要であり、低コストでスモール・スタートし、規模に応じて無線LAN環境を拡張できるとしている。
またサポート・センターでは、ヘルプデスクによる24時間365日の障害対応をするとのことだ。
同サービスは利用用途や設置場所の条件などに合わせ、2種類のサービス・タイプから選択できる。
「Type-M」は「Cisco Meraki」製品群を採用、ユーザー企業はFacebookを利用する顧客獲得ツール機能(Facebook Wi-Fi)などを利用できるという。Facebook Wi-Fiは、来客ユーザーが店舗のFacebookチェックインを使用しWi-Fiネットワークに接続するもので、Wi-Fiサービスをマーケティング・ツールとして利用できるとのこと。また、専用の給電スイッチの併用により、電源工事が難しい設置環境でも導入可能としている。月額利用料金は3,860円(同)から。
「Type-S」は、IIJが独自開発したというクラウド・ベースのサービス・アダブタである「SA-W1(エスエーダブルワン)」を採用。月額料金を抑えながら、セキュアな高速無線LAN環境を利用したい場合に適するという。提供開始は10月下旬、月額利用料金は2,500円程度(同)からとなる予定。
なお、同社が提供するクラウド・コントローラ型のマネージドWANサービス「SmartWAN(スマートワン)」との併用により、複数の拠点における無線LAN環境を一元的に運用管理可能になるとのことだ。