ソリトンシステムズは8月3日、EDR(エンド・ポイント監視検知技術)製品である「InfoTrace Mark II」を開発し、米国のセキュリティ監視センターおよびSOC(セキュリティ監視センター)向けに提供開始すると発表した。今後は国内外の一般法人顧客向けへの販売も予定しており、1年間で20億円の売り上げを見込む。

InfoTrace Mark IIのログを利用したサイバー攻撃シーケンスの調査イメージ

新製品は、エンド・ポイントのログ収集監視製品であり多くの法人顧客に対し導入実績があるという「InfoTrace」をベースに、サイバー・セキュリティの観点から調査分析のための機能を新たに追加して開発したもの。

SOCを運営する事業者にとって、これまで長時間を要していた顧客向けサイバー・インシデントの総合的な解析を、迅速かつ高精度で実施できる強力なプロフェショナル・ツールになるという。同様に、デジタル・フォレンジック・サービス事業者に対しても解析の効率化に大きく貢献するとのこと。 今後、CSIRT(コンピュータ・セキュリティに関するインシデントに対処するための専門チーム)を設置してセキュリティ対策に取り組む一般法人顧客向けの販売や、同製品を利用する顧客向けのセキュリティ・サービスの提供も予定しているという。

同社は同製品の発表を機に、一連のセキュリティ製品の検証を兼ねたSOCサービス拠点を米サンノゼに開設。

本拠地を米カリフォルニアに置くことで、最先端のサイバー攻撃関連技術やノウハウに接し、同時に顧客のニーズもいち早く取り込めるとし、より先進の実効的なセキュリティ製品の開発を進められると期待しているとのこと。なお、監視サービスを効果的に実施するため、サテライトのSOCを東京および中国・上海にも開設した。