東京商工リサーチは7月29日、「国内銀行101行の平均年間給与」調査 (2015年3月期)を発表した。これによると、2015年3月期の国内銀行101行の平均年間給与は616万円で、前年(612万円)より4万円(0.6%)増加し3年連続で前年を上回ったという。
前年を上回ったのは大手行が7行中5行、地方銀行が59行中33行、第二地銀が35行中23行の計61行(構成比60.3%)で、前年65行(大手行4行、地方銀行37行、第二地銀24行)から4行減少した。銀行全体では、2007年3月期(650万3000円)をピークに3年連続で減少し、その後は増減を繰り返し、2013年3月期以降、3年連続で増加しているという。
業態別の平均年間給与は、大手行が747万7000円(前年比3万7000円増、同0.5%増)、地方銀行が632万5000円(同2万2000円増、同0.3%増)、第二地銀は560万7000円(同6万円増、同1.0%増)と、全業態で前年を上回った。
大手行との差は地方銀行が115万2000円(前年113万7000円)で1万5000円拡大した。第二地銀は187万円(同189万3000円)で2万3000円縮小した。
平均年間給与のトップは2年連続で三井住友銀行(879万5000円)となった。これに、前年と同じ東京スター銀行(821万2000円)、スルガ銀行(793万1000円)で前年4位から順位を上げた。
従業員の平均年齢別で平均年間給与をみると、40歳以上は東京スター銀行(平均年齢40.8歳、821万2000円)、39歳以上40歳未満は静岡銀行(同39.3歳、766万6000円)、38歳以上39歳未満は三菱東京UFJ銀行(同38.0歳、791万6000円)、38歳未満は三井住友銀行(同37.2歳、879万5000円)が、それぞれトップだった。
平均年間給与の増額上位5行は、トップが愛媛銀行(62万6000円増)だった。以降、三井住友銀行(47万7000円増)、3位はきらやか銀行(31万3000円増)、4位は高知銀行(28万円増)、5位は東京都民銀行(24万4000円増)だった。
一方、最も減少したのは沖縄海邦銀行(19万2000円減)で、これに山陰合同銀行(17万9000円減)、千葉興業銀行(15万9000円減)、第三銀行(15万6000円減)、清水銀行(13万円減)と続く。