アドビ システムズは30日、マーケターをターゲットに刷新した「Adobe Digital Publishing Solution」の提供を開始したことを発表した。ソリューション単体のほか、Creative Cloudエンタープライズ版のアドオンコンポーネントとして、またはAdobe Experience Manager アプリの一部として購入できる。
今回リリースされた「Adobe Digital Publishing Solution」(以下、DPS)は、電子媒体制作ソリューションであった「Adobe Digital Publishing Suite」の次世代バージョン。企業、大学、メディア企業などが既存のコンテンツを簡単にモバイルアプリとして再利用でき、マーケターとデザイナーはコーディングすることなくモバイルアプリを作成できる。作成したアプリは、社内向け、あるいは主要なアプリストアを通じて一般向けに配布できるという。
DPSは、ソリューション単体のほか、Creative Cloudエンタープライズ版のアドオンコンポーネントとして、またはAdobe Experience Managerアプリの一部として購入できる。価格については、同ソリューションのWebページ内、「導入のご相談」からリンクされているフォームより問い合わせること。従来の「Adobe Digital Publishing Suite」ユーザーは、現在のライセンス契約の一部としてAdobe DPSにアクセス可能となっている。
同社のデジタルパブリッシングのリーダーでシニアディレクターのニック ボガティ氏は、「新しいAdobe DPSは、競合他社に差を付け、ブランドをさらに前進させる、見た目に美しくコンテンツが魅力的なモバイルアプリの提供を簡単かつコスト効率に優れた方法で実現します。これからのモバイルアプリ作成とモバイルアプリへのコンテンツ配信を、ブランドのことを一番よく理解しているマーケターとデザイナーの手にゆだねることができます。」と述べている。
なお、同社のWebサイトでは、DPSを30日間試すことのできる無償体験版の配布が行われている(ダウンロードにはAdobe IDが必要)。