こんにちは、SMMLab ゲストライターの柴です。

Facebook広告について「知人からすすめられたけれど、自社も始めたほうがよいのかな」「出稿しようかと、気になっている」という方。

他社でうまくいっているという話をきいても、自社にとって効果があるか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。そんなときはメリットとデメリットをおさえ、自社の状況と照らしあわせてみることをおすすめします。

Facebook広告とは

まずは基本から確認しましょう。Facebook広告とは、Facebookのニュースフィードと右サイド、そして(広告の種類によっては)Facebookの提携するデベロッパーアプリに表示することができる広告です。

▲Facebook内での広告配置個所 画像引用元:Facebook広告ガイド

広告の種類も多く、Facebookページそのものや投稿だけでなく、イベントやクーポンを宣伝する広告。サイトへのアクセス増加やコンバージョン獲得、アプリのインストール、動画再生回数増加を目的とした広告などがあります。

メリット

ではさっそく、Facebook広告のメリットを4つご紹介します。

1.ターゲティング精度の高さ

Facebook広告の最大の特長は、なんといってもターゲティング精度の高さです。精度が高い理由は3つ。絞り込み条件項目が豊富なこと、自社で保有するデータとの連携が可能なこと、自動的に広告の配信先を最適化させる機能が備わっていることです。

なかでも絞り込み条件は、Facebookならではの項目が多く多方面から絞り込みができます。学歴や職歴、交際ステータスや子どもの有無、趣味関心まであらゆる項目が存在するのです。ユーザーはプロフィールの登録やFacebook上での行動を通じて、自らFacebook側に個人情報を受け渡しているのです。

2.少額から試すことができる

一つの広告セットの最低出稿金額は100円と少額です。もちろん効果を出すためには一定の額を用意する必要がありますが、少額から試すことができるのは魅力的でしょう。また、出稿途中での停止も自由に行うことができます。きちんと運用していれば、効果のないものに多額消費するというリスクは避けられるのです。

3.「つながり」の活用

友達としてつながっているユーザーの名前とアクションが、広告に使われています。以下のように「○○さんが△△にいいね!と言っています」といった広告を目にしたことはないでしょうか。

このようにFacebook上の「つながり」を使って、広告に親近感や信頼感を持たせることができているのです。また友達の投稿が並ぶニュースフィードにおいて、広告が出現する唐突感を弱める効果も期待できるかもしれません。

デメリット

続いて、デメリット2つを紹介します。

1.幅広い認知には向いていない

Facebook広告の対象は、当然ながらFacebookのユーザーです。国内でのユーザー数は2014年11月時点で2,400万人※と言われています。利用登録可能な年齢などをいったん度外視しても日本人の約4人に1人がFacebookを使っているという状態です。

※引用元:セレージャテクノロジーが調査・発表したアジア各国の11月Facebook推定ユーザ数(PDF)

ある程度ユーザーが偏っていること、やはりマス広告などと比べるとリーチできる層に限界があることを頭に入れておきましょう。

2.運用の手間がかかる

Facebook広告を出しっぱなしにしてしまうのは危険です。きちんと効果検証を行い、広告のクリエイティブやターゲットを精査していく必要があるでしょう。また、継続して同じ広告を出稿していると。最初は効果が出ていても、次第に低下してきます。そのため、こまめな運用が不可欠となるのです。

Facebookページとあわせて広告を活用!

Facebook広告はFacebookページとあわせて運用することで、将来のお客様を育てていくことができます。まだニーズが顕在化する前からユーザーをFacebookページに誘導し、繰り返し接触していきましょう。そうすることでニーズが顕在化した際に、一番に想起してもらえたり、信頼関係があるからこそ他社との比較に強い状況に持っていくことができるのです。

ただしFacebookページを運営するのであれば、広告費もそれなりにかかるという覚悟が必要です。今やFacebookページでファンを集めるためには、広告は必須と考えたほうがよいでしょう。

また時間の経過やファン数の増加により、投稿自体がファンに届きにくくなることもあるので、投稿自体に広告をかける場合もあります。

メリット・デメリットを理解したうえでの判断を

解説してきたように、Facebookにはメリット・デメリットがあります。また、Facebookページと抱き合わせることで、より効果を発揮することもあるでしょう。

大切なのはメリット・デメリットを理解したうえで「自社の目的に合っているか」をきちんと見極めることです。そのうえで、出稿後はきちんと効果を把握し、改善していくようにしましょう。

ライター紹介

柴 佳織(Kaori Shiba)

企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。