日本発のIoTクラウドプラットフォームのプロバイダーKiiは7月28日、中国の小型蛍光灯製造大手のヤンコン・ライティングと協業し、次世代の「IoT スマートライティング事業」を立ち上げたと発表した。

同事業は、KiiがIoT機器で必要となるサーバ側の仕組みをクラウド上で提供するサービス「Kii Cloud」および、iOSやAndroid上で作動するアプリケーションをヤンコン・ライティングへ提供したことで実現した。

「Kii Cloud」概要

2014年11月中旬に始まった半年間のプロジェクトでは、Kiiはクラウドサービス提供に加え、LED照明の専用アプリケーションを開発・提供した。Kiiとヤンコン・ライティングが発表した照明器具は、ICデザイン設計大手のメディアテックによるひとつの半導体チップ上に必要な機能を集積する技術(System-on-a-chip)を採用。ヤンコン・ライティングが製造する照明器具をKii Cloudへ接続することによって、スケジュールに合わせ照明を操作する「時間管理機能」や、外出先からスマホで照明を操作できる「遠隔操作機能」、自動で色や明るさを調整できる「シーン設定機能」などの体験が可能となっている。

ヤンコン・ライティングが発表したIoT照明器具の機能

共同開発製品はすでに中国で2015年5月に発売されており、同社は他国での販売も視野に入れているという。