大日本住友製薬、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)、日立製作所(日立)は7月24日、ヒトiPS細胞を用いたパーキンソン病に対する再生医療の実用化に向けた共同研究に着手すると発表した。
同研究では、ドパミン神経前駆細胞の生産方法の確立などに関する基盤技術および評価手法の開発を目指す。具体的には、抗体を用いたセルソーティングプロセスや中間体および最終製品などの細胞凍結保存の評価手法の開発、細胞自動培養装置の導入に伴う加工プロセス改良時の妥当性評価、非臨床試験での細胞の有効性と安全性についての予備検討ならびに理論構築などが含まれている。
3者は同共同研究の成果を用いて、高い安全性と一定の品質を確保した細胞を効率的に大量生産し、安定供給するための生産方法などの確立を目指すとしている。