富士ゼロックスは7月22日、マイナンバー制度に関するユーザー企業の取り組み状況に合わせて対応するソリューション・サービス群を発表した。

新サービス群では、マイナンバー対応に必要な取扱規定策定から入手業務、取扱業務、調書提出業務、安全管理措置などの制度対応に必要な各領域に対応すると共に、設計から運用まで効率的な制度対応を支援することで、ユーザー企業の負担軽減および迅速な制度対応に貢献するとしている。また、ユーザー企業の投資コストと制度対応の業務規模に応じて最適な対応を提案することで、マイナンバー対応を支援する。

富士ゼロックスのマイナンバー対応ソリューション・サービス群の概念

同サービス群は、「マイナンバー取得管理支援パッケージ」「マイナンバー業務プロセスアウトソーシング」「マイナンバー取得業務支援ソリューション」「安全管理措置を実現するメニュー群」で構成する。

マイナンバー取得管理支援パッケージは、紙ベースの提出フォームによるマイナンバー取得の運用を前提に、従業員別に必要な提出フォームの自動生成から利用・保管・廃棄、またこれらの履歴管理を一元的に運用可能とするソフトウェア。

提出フォームを複合機でスキャンして電子化することで確認登録作業の効率化を実現すると共に、内閣府が公開しているマイナンバーのガイドラインに対応した「取扱規定」と「運用手順書」のテンプレートも提供する。ユーザー企業の事務フローに従いテンプレートを加工することで、手間のかかる業務設計や運用手順作成作業を軽減し、短納期での制度対応を可能にするとしている。

価格は、ソフトウェアおよび設置役務代行サービスを含めて43万8,800円から。ただし、専用PCとウイルス対策ソフトウェアが別途必要。提供開始は8月中旬。

マイナンバー取得管理支援パッケージのフロー

マイナンバー業務プロセスアウトソーシングは、ユーザー企業が希望するマイナンバー制度対応に合わせて提供するサービス。

マイナンバー情報の取得から利用(帳票出力や行政機関などへの提出)、保管・廃棄までを一括で受託し、ユーザー企業の業務負荷を抑えることでコア業務に集中できるとしている。安全管理措置においては物理的な対応に加えて、データ保管やアクセスなどの技術的な安全管理措置を施すことで、高いセキュリティを保持した環境で運用するとのこと。価格は個別見積。

マイナンバー業務プロセスアウトソーシングのフロー

マイナンバー取得業務支援ソリューションは、ユーザー企業の取扱規定や運用手順書に基づくマイナンバーの取得業務に対して提供するもの。

紙ベースの提出フォームによるマイナンバー収集の他、複合機やPCを利用する収集システムや複数拠点で収集したデータや証跡を一元管理するデータベース、また取得状況のモニタリング・システムの構築など、ユーザー企業の業務要求に応じてシステム・インテグレーション(SI)で対応する。価格は個別見積。

安全管理措置を実現するメニュー群は、マイナンバーのガイドラインが求める「物理的安全管理措置」と「技術的安全管理措置」について、業務パターンに応じたメニューをラインナップするもの。ユーザー企業のマイナンバー対応業務の運用に合わせて必要な対策を提案することで、高いセキュリティ環境を実現するとしている。