ホンダは7月21日、歩行のリハビリテーションを支援する歩行訓練機器「Honda歩行アシスト」を全国の病院やリハビリテーション施設などに向けてリース販売すると発表した。リース販売は11月開始予定。
「Honda歩行アシスト」は、二足歩行理論である倒立振子モデルに基づく効率的な歩行を誘導する機能を備えており、医師・療法士の指導の下で歩行訓練に利用できる機器。
同社はヒューマノイドロボット「ASIMO」で培った歩行理論をもとに1999年より歩行アシストの研究を開始、2013年から台数限定で全国約50の病院や施設で歩行アシストを先行使用してもらい、機能の最適化を進めてきた。今回、より多くの病院・施設で利用できるよう、リース販売を開始する。
主な特徴としては、「独自開発の薄型モーターと制御システムで小型軽量化を実現」「シンプルなベルト機構の採用で、より簡単に装脱着が可能」「タブレット端末(コントローラ)で、利用者ごとの歩行の特徴、訓練状況を可視化できる計測機能付き」などがある。
また、装着者の歩行パターンに合わせて歩行動作を誘導する「追従モード」、装着者の歩行パターンを基に左右の脚の屈曲、伸展のタイミングが対称になるように誘導する「対称モード」、歩行中の重心移動をスムーズに行うロッカーファンクションの機能回復ができるよう繰り返しステップを誘導する「ステップモード」が設定可能。