トーホーは、アーティスト・水口鉄人の東京では初となる個展「水口鉄人 Tetsuto Mizuguchi ∞」を開催する。会期は7月23日~8月12日(日曜・月曜は休廊)、開館時間は11:00~19:00。会場は東京都・浅草橋のGallery t。入場無料。

《Tape Painting (Winding)》,2015【参考作品】キャンバスにアクリル、テープの芯 acrylic on canvas, core of tape h116.7 × w80.3 × d9cm

《Tape Painting (Box)》,2015【参考作品】段ボールにアクリル acrylic on canvas h44.5 × w30 × d30.5cm

《Tape Painting (Red, blue, yellow lines)》,2015【参考作品】キャンバスにアクリル acrylic on canvas h91 × w91cm

同展は、アーティスト水口鉄人による東京では初となる個展。「類似」をテーマに絵画の新しい手法を追求している同氏の近年の作品として、アクリルの絵の具で本物そっくりの「テープ」を模造し、キャンバスや壁、ダンボールなどに貼り付けて立体的に配置したものがある。描かれるイメージと実物であるモチーフを同じスケールで表象することで、絵画空間と現実世界との境界をなくした、視覚的なイメージと実体とが重なり合う新たなイリュージョンを提示するという。

なお、水口鉄人は1985年、広島生まれのアーティスト。2009年に広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科を卒業し、2009年~2010年にはドイツ・ベルリンのヴァイセンゼー美術大学に交換留学、2011年に広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了、2014年に広島市立大学大学院芸術学研究科博士後期課程満期退学。2014年には「ゲンビどこでも企画公募 2014」で福住廉賞を受賞、2015年4月1日~6月30日には「BankART Artist in Resudence OPEN STUDIO 2015」に参加。これまでに「No Image」、「Spectrum」などの個展や数々のグループ展を開催。