日立製作所は7月14日、ANAが利用する新たなITインフラ環境としてプライベートクラウドを構築し、従量課金制のPaaS型クラウドサービスとして提供開始したことを発表した。
日立は、ANAに対してプライベートクラウドを従量課金制のサービスとして提供。ANAはこれまで各部門が個別に構築・運用・管理していた業務システムの大半を、同プライベートクラウド上に統合・集約する。
これにより、各業務システムの要件に応じて、最適な性能、容量、信頼性を備えたITリソースを必要な時に必要な量だけ柔軟に利用し、ITインフラの運用・管理にかかる業務負荷やコストを低減することが可能になる。
同プライベートクラウドの基盤には、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」やディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」、統合システム運用管理「JP1」などを採用するとともに、日立のクラウド「Hitachi Cloud」の提供を通じて培ってきたシステム構築ノウハウを活用した。
今後、ANAは2019年までに運航系システムや整備系システムなどANAグループの大半の業務システムを本プライベートクラウド上に順次移行する予定。