テレダイン・レクロイ・ジャパンは7月14日、サードパーティ製のプローブや電流測定デバイスを同社のデジタル・オシロスコープで利用可能にするアダプタ「TPA10 TekProbeアダプタ」および「CA10電流センサ・アダプタ」を発表した。

TPA10は、テクトロニクス社のTekProbeインタフェース・レベル IIに対応したプローブを使用できるようにするアダプタ。TPA10が接続されたテクトロ製プローブのモデルを認識し、必要な電源を供給し、オフセットの調整を可能にするほか、ゲインや減衰率、単位を適切にスケーリングしてデジタル・オシロスコープ上で直読することができるようになる。対応しているプローブは、ADA400A差動プリアンプ、TCP202とTCP202A電流プローブ、P6205、P6243、P6245、P6241およびP6249シングルエンド・アクティブ・プローブ、P6246 、P6247 、P6248、P6250 、P5205、P5205A、P5210およびP5210A差動および高圧差動プローブとしている。

一方のCA10は、サードパーティ製の電流測定デバイスを自社のプローブのように使うことを可能とするもの。測定電流に比例した電圧または電流を出力するサードパーティ製の電流測定デバイスに合わせてハードウェアのカスタマイズおよびプログラムすることができるほか、プログラムにより接続した電流測定デバイスのゲインまたは減衰率でスケーリングし、単位をアンペアに変更することで電流値を直読できるようになる。また、接続する電流測定デバイスに応じたシャント抵抗やフィルタを組み込むことができるという。さらに、一度カスタマイズならびにプログラムを行えば、そのアダプタで接続した電流センサ/電流トランスを自動で認識できるようになるとする。対応デバイスは、ピアソンの電流トランス、Danisense製の電流センサ、PEM-UKのロゴウスキ・コイルなどとしている。

なお、価格はTPA10が15万円(税別)、CA10が4万8000円(同)としている。

TPA10を介してテクトロ製プローブを接続した様子