アドビ システムズは、大阪市北区に本社を置くフジテレビ系列の放送局、関西テレビ放送のWebサイト管理において、同社Adobe Marketing Cloudに含まれるWebコンテンツ管理ソリューション「Adobe Experience Manager」が採用されたと発表した。
関西テレビのWebサイトでは、視聴者向けの番組表、各番組の詳細ページ、事業イベントページ、アナウンサーのブログ、ローカルニュース、天気など、多彩で更新頻度の高いコンテンツを提供している。これまでは、番組改編やリニューアルのたびに大規模なWebサイト更新が必要であることや、多数の編集者と制作者がコンテンツ制作に関わることで、ページ作成、確認、承認、修正、更新作業におけるプロセスの煩雑さがWebサイト運営における課題となっていたという。
そこで今回、これらを解決するWebコンテンツ管理ソリューションとして「Adobe Experience Manager」の採用を決定したという。同ソリューションの採用に当たっては、更新作業の合理化を図れること、既に導入済みの「Adobe Creative Cloud」との親和性の高さによるクリエイティブアセット活用の素早さ、モバイルサイトを直観的に構築できるレスポンシブ機能、Webサイトの運用フロー改善におけるアドビコンサルティングサービスによる手厚いコンサルティングおよびトレーニングサービスが評価されたということだ。
また、同ソリューションの導入により、放送前、放送中、放送後でのシームレスなコンテンツ切り替えや番組関連情報の即時更新を実現し、視聴者へのよりよいデジタルエクスペリエンスを提供するとともに、効率化を図ることでWebサイト運営に関わるROI(投資対効果)の向上も見込んでいるという。なお、国内のテレビ局における同ソリューションの採用は今回が初めてということだ。関西テレビでは、今後Webコンテンツを順次移行し、2015年度末には完全移行を目指すとしている。