7月8日~10日の3日間、東京ビッグサイトで「第10回 総務・人事ワールド」が開催された。オフィスのセキュリティや防災、省エネ・節電対策から、人事労務・採用担当者を対象とした支援サービス、ワークスタイル変革に関するソリューションなど、幅広く総務・人事部門をサポートする製品やサービスが展示された。

AGCグラスプロダクツは省エネ・節電関連エリアで、同社が提供するLow-Eガラス「アトッチ」を紹介していた。同製品は、既存の窓ガラスをそのまま利用して、後付けでガラスを重ねて設置することによって、遮熱・断熱効果を高めるというもの。「後から設置できる」ということから「アトッチ」という名前がつけられたという。

ガラスの間に12mmの空気層をつくり、ガラス面には特殊な金属膜がコーティングされているという。これにより、室内の保温性を向上させている

通常の1枚ガラスと、同製品を利用した2枚ガラスとでは、窓付近の温度で10℃程度異なるという。遮熱効果を重視した製品ではあるものの、可視光も約17%カットされるという。

省エネ効果についてたずねてみると、建物幅15m、奥行き15m、6階建て、基準階床面積225m2、南向き、基準階階高3.6m、建物全体のガラス面積432m2の条件下では、年間で32.4%の空調エネルギーの削減を見込んでいるという。ただし、窓の数や日差しの入り方で、省エネ効果は異なってくるという説明だった。

同製品は平成25年度の省エネ大賞受賞製品にも選ばれている。

※本展は業界関係者のための商談展です。一般の方のご入場はできません。