東京都・押上の郵政博物館は、絵本作家池田あきこが描くねこのダヤンが住む不思議な国、"わちふぃーるど"の原画などを展示する「ねこのダヤンとエルタシル郵便局」展を開催している。開催期間は8月30日まで。開館時間は10:00~17:30。入館料は大人300円、小中高校生150円。

(c)Akiko Ikeda/Wachifield Licensing 2015

同展は、"わちふぃーるど"の2015年の新テーマを含む約100点の原画作品やスケッチを展示し、作品内に登場するエルタシル郵便局とダヤンのバースディを再現したもの。物語の中では数多く郵便が登場し、世界観を作る大きなカギを握っているという。そこには旅や郵便が好きな作者の思いが大きく反映されており、手紙や郵便のもたらすイメージが、ダヤンを始め不思議の国の住人たちと私たちをつなげてくれているということだ。

主な展示内容としては、"わちふぃーるど"にあるタシルの街の郊外をイメージした展示場にタシルの全景や、メインキャラクターと手紙にまつわる物語の原画等を約50点展示する「タシルのラビリンス原画展」や、タシルの街の重要な「鍵」エルタシル郵便局をポップアップ風にアレンジし、この6月に初めて解禁になるエルタシル郵便局内のレイアウト図の原画やダヤンたちが手紙区分をお手伝いしている姿、局長シュービルさんの肖像画などが展示される。また、2015年新作「星座ベイビー」シリーズの原画やラフスケッチを初公開。メインキャラクターのダヤンが手紙に乗って宇宙を巡る姿や、ポスト星など、郵便から想起される楽しいイメージの新作となっている。同コーナーには、取材旅行などで書きためたスケッチの数々も、愛用の道具とともに展示される。そのほか、「エンボッシング・モールス電信機」や日本の郵便システムができた頃の、一般の地図とは少し違う郵便線路図等も展示されるということだ。

また、会場では、ダヤンデザインの記念消印が発行される。8月1日からは消印デザインが変更され、変更初日には消印デザインで使われたダヤンのイラストが入った専用ポストカードが入館者先着300名にプレゼントされる。そのほか、関連企画として、池田あきこサイン会が開催される。開催日時は8月1日14:00~。参加に際しては、入館料および、当日わちふぃーるどグッズを3,000円以上購入したレシートが必要となる。さらに、入口で渡されたカードの暗号を解くと博物館オリジナルのダヤンスタンプを押してもらえる「ダヤンと一緒に謎々大冒険」も開催される。開催日は8月1日~8月30日となっている。