AMDは7月8日(米国時間)、最大5.24TFlopsの単精度演算性能、ならびに最大2.62TFlopsの倍精度演算性能を提供する32GBメモリ搭載のサーバ向けGPUカード「AMD FirePro S9170」を発表した。
同製品は、DGEMMのような作業負荷の高いワークロードで利用可能なGPUカードとして設計されており、競合ソリューション比で10%少ない電力消費量でパフォーマンスは最大40%優れているとするほか、32GBのGDDR5メモリを搭載し、320GB/sのメモリ帯域幅向けの512ビットメモリインタフェースを備えていることから、メモリ負荷の高いアプリケーションの演算を高速化することができ、より膨大かつ複雑な演算ワークロードを容易に処理することができるようになるとしている。
なお同製品は、OpenCL 2.0をサポートしているほか、同社では、2015年第3四半期に提供を予定しているデベロッパーツールであるOpenMPおよびOpenACCへの対応準備も進めているという。