Oracle, The World's Largest Enterprise Software Company

SolarisにはこれまでSunSSHと呼ばれるSolarisに特化したSSHの実装系が提供されてきた。これはもともといくつかの理由からOpenSSHからフォークする形で開発が進められた実装で、OpenSSHの実装を随時バックポートする形で最新版のOpenSSHと同期しながら実装が維持されてきた。

しかしこの体制はそろそろ終了するようだ。Oracleは7月7日(米国時間)、「OpenSSH in Solaris 11.3 (darren_moffat@blog$ cat /dev/mem|grep /dev/urandom)」において、Solaris 11.3ではSunSSHとOpenSSHの双方を提供しているが、以降のリリースからはSunSSHは提供せずOpenSSHのみを提供すると伝えた。

OpenSSHのデフォルト採用に関しては、Microsoftも先日、OpenSSHの開発元であるOpenBSDプロジェクトの協力を得て、OpenSSHのWindows対応を進める旨を発表している。OpenSSHはすでにUNIX系のオペレーティングシステムで広く採用され、リモートログイン作業時のデファクトスタンダートツールとなっているが、SolarisにおいてもOpenSSHがデフォルト化することで、今後さらに利用されるシーンが増えるものと見られる。