日本下水道協会は7月30日 13時から、東京ビッグサイトで、パネルディスカッション「水素社会と下水道」を開催する。下水道展’15東京(7月28日から4日間開催)の特別企画で、参加費は無料。
化石燃料の枯渇や地球温暖化への影響から水素エネルギーが注目されている。こうした中、福岡市と九州大などは稼働中の下水処理場を使った実証実験「水素リーダー都市プロジェクト」を全国で初めて実施。下水汚泥から水素を取り出し、販売するとともに、燃料電池自動車(FCV)に水素を供給する「水素ステーション」を整備していく取り組みを始めているという。
下水汚泥は安定した資源にもかかわらず、バイオガスや汚泥燃料としてエネルギー利用されているのは、約1割と非常に低い状況にあり、下水汚泥からの水素製造は、下水処理場にある既存のメタンガス発酵施設(消化タンク)を活用することで、初期投資を低減できる上、エネルギーの需要地である都市部で大量に発生する生活排水等を利用する「都市型エネルギー」のため、輸送コストが低減できるという優位性があるという。
今回は同プロジェクトのキーマンと自動車メーカーの担当者が登壇し、講演とパネルディスカッションを通じて、水素社会にどう下水道が貢献できるかを考えていくという。
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