セイコーインスツル(SII)は7月6日、相対時間の時間管理向け車載用CMOSタイマICとしてコンビニエンスタイマ「S-35720シリーズ」を発表した。
同シリーズはタイマ値とSET0端子、SET1端子に設定した値を比較し、値が一致したときに割り込み信号を出力し、SET0端子、SET1端子の設定に応じて最大4種類の割り込み時間を選択することが可能。タイマは、24ビットのバイナリアップカウンタで、割り込み信号を繰り返し出力するワンショットループ方式、割り込み信号出力中、状態を保持するハンドシェイク方式、/RST信号によりINT出力レベルを反転させるトグル方式の3つのタイムアウト方式を選択することができ、アラーム時間も1秒~194日まで1秒単位でオプション選択可能となっている。
また、低消費電流200nA typ.を実現したほか、それ自体で相対時間を計測できるため、システムスリープ期間であってもマイコンを停止することができるため、システム全体の暗電流削減を可能とする。
なお、高温動作125℃、3温度テスト(低温、常温、高温)の実施により、自動車などの過酷な環境での使用が可能なほか、AEC-Q100にも対応予定だという。