世代が変わるとワークスタイルも変わる。イマドキの若者が務めたいのはどんな企業なのか? 米国の調査では、やはりというべきハイテク企業や、ヘルスケア系が人気のようだ。全米高校生協会(NSHSS;National Society of High School Scholors)が調査を発表した。

NSHSSはノーベル賞で知られるNobel家が設立した協会で、今回の調査には高校生と大学生、大学卒業とさまざまな過程にある15歳~29歳までの学生1万8000人が参加した。回答者のうち、4分の3が女性だった。さっそくランキングを見てみよう。

1位はGoogleで、2014年の2位からの首位。2位はWalt Disney Company(2014年は3位)、3位はテネシー州メンフィスにある小児病院と研究施設St.Jude Children’s Research Hospital(同1位)となった。

調査によると、昨年からの傾向として、ヘルスケアとSTEM(科学、技術、工学、数学)にフォーカスした業種が人気だったという。

学生の40%が医療・ヘルスケア分野での就職を希望しており、科学分野は28%、技術・エンジニア分野は21%だった。技術系に高い関心を示したのは、アジア出身の回答者とのことだ。

ヘルスケア、技術系以外にも、FBI(米連邦捜査局)、CIA(中央情報局)などの公務員も人気だった。FBIは5位、CIAは8位にランクインしている。

例えばハイテク系では1位のGoogleのほか、Apple(4位、昨年から変わらず)、Microsoft(7位、昨年11位からアップ)、Amazon(11位、昨年22位)、ソニー(12位、昨年15位)、Intel(24位、昨年51位)、Dell(27位、昨年65位)、Facebook(29位、昨年31位)が上位30社にランクインした。

50位まで広げると、39位のAdobe Systems(昨年65位)、IBM(47位、昨年42位)、AT&T(48位、昨年79位)などが入る。

Googleは社食をはじめ、従業員を大切にするカルチャーが知られており、これが人気につながったのかもしれない。実際、回答者に選ぶポイントを聞いたところ、イメージでは「社員を大切に扱ってくれる」(72.3%)、「企業の社会責任」(45.7%)が上位に上がり、給与面では「勤務時間が柔軟」(69.6%)が「基本給」(45.7%)を上回った。

仕事固有のチャンスとして「スキルを獲得してキャリアをアップできる」(89.7%)や「国際的な体験」(48.5%)などが選ばれ、環境では「ワークライフバランス」を68.1%が選んだ。就職先を探す際の情報源としては、「その企業や組織のWebサイトをみる」が68%が最も多く、企業からの情報を受け取る歳に好む手段としては「電子メール」(90.3%)が最多だった。