フォーブス誌の2015年世界長者番付で世界3位につけ、その資産は700億ドル(約8.6兆円)とも言われる世界で3番目の富豪ウォーレン・バフェット氏。米国の財務情報サイト「GoBankingRates」がBuffett氏の投資スタイルからいくつかの教訓を導き出している。

富を得ることは、必ずしも幸せに結びつくわけではないだろうが、私たちがBuffett氏から学べることは何だろうか?

自分への投資

バフェット氏はインタビューで「自分に投資することが、われわれができる最善の策」と述べている。

自分の才能をもっと高めることこそ、最初にすべきことだという。新しいスキルを獲得することかもしれないし、今のスキルをさらに磨くことかもしれない。

場合によっては新たに専門の勉強が必要かもしれない。投資家の目から、自分に投資するならどこかを考えてみよう。

悪い習慣を変える

習慣は人を成功に導いてくれるが、失敗にもつながる。

「自滅的な生活パターンの人は、その習慣により落とし穴にはまっている」とバフェット氏は述べている。

重要なのは、癖が固定化して悪影響を与える前に、それに気がついて対策をとることだ。

気がつくのが早いほど、そして若いほど修正しやすい。

不要なものを得るために必要なものをリスクにさらすな

リスクをとることは必要だ。なぜなら、リスクのない人生はないのだから。

だが、リスクのある行動をとる前に、冷静な分析をきちんとおこなっておくことは欠かせない。

失う可能性があるものはなにか、何を得るのか――そう考えると、不要なリスクと思えるものは切り捨てて良いはずだ。

バランスと冷静さを忘れないように。

好きなことを仕事に

「もし金銭的に余裕があるのなら、自分が本当にやりたい仕事をするべきだ」とバフェット氏。

格好が良いから、人気だからという理由で就職するのではなく、自分のやりたいことに近いかを考えるべきだろう。

新しいことを学んだり、やる気を感じたりすることは、精神面での充足につながる。

とはいえ、ほとんどの人にとって仕事はお金のためであることはまぎれもない事実だ。

楽しめる要素を探すことで、仕事が好きになるかもしれない。

尊敬できる人が近くにいる

良い影響を与える人、メンター的な人は近くにいるだろうか? 上司を憧れとは言わなくても、尊敬できるだろうか?

類は友を呼ぶとはよくいったもので、見習いたいと思うような人が周囲にいると、自ずとあなたもそれに近づく……かもしれない。

恐れと向き合う

新しいことをするのに恐れは付きもの。

だが、恐れを優先させてよい変化や絶好のチャンスを拒んでしまっては成功できない。恐れを克服して手に入れるからこそ、幸せや達成感を得ることができる。

バフェット氏自身、公の場で話すことが苦手だったらしい。そこで、Dale Carnegieのコースを取得してスピーチを練習したのだという。現在の講演者としてのバフェット氏の活躍ぶりは、ここで触れるまでもないだろう。