Qt - A cross-platform application and UI framework |
Qtプロジェクトは7月1日(現地時間)、「Qt 5.5 Released - Qt Blog」において、Qtの最新版となる「Qt 5.5」を公開した。Qt 5.5は半年に渡る開発の成果物で、1500ほど報告されていたバグが修正されている。同時にパフォーマンスを向上させる取り組みも実施されており、完成度と実用性の双方の向上を実現したバージョンとされている。
Qt 5.5はWindows 10向けの対応が進められたバージョンとも言える。Windows 10対応として新たなWinRT APIを使った実装が追加されている。WinRT APIの活用はWindows 8への対応を進めたQt 5.3の段階で取り込まれており、Windows 8向けの実装を拡張する形で今回のWindows 10への対応が実装されている。Windows 10への対応は、今後細かな調整などを繰り返し、Qt 5.5.x系の段階で正式対応が発表される見通し。
クロスプラットフォーム対応としては、Mac OS Xへの対応が進められたバージョンともされている。Mac OS X版ではAppleが提供しているSecure Transport Layer機能を使ってのSSL機能の実装、BluetoothおよびBluetooth LEのサポート、Qt WebViewおよびQt Multimediaにおけるバグの修正などが取り込まれている。