NTTドコモは7月1日、ジオフェンシング技術を活用した鉄道に関する新たなサービスを考えるビジネスプランコンテストを、京急電鉄と協力して開催すると発表した。優秀作品については事業化の検討も行う。
コンテストは、ドコモのジオフェンシング技術と、駅や電車、沿線情報を組み合わせることで、鉄道利用機会の創出や鉄道沿線の観光支援による地方活性化、および、インバウンドの観光支援に広くつながる新たなサービスの創出を目的としている。協業する両社の役割は、ドコモが一般からビジネスプランを募集し、集まったプランを京急電鉄と共に優秀作品の選考を行う。
募集テーマは「Railway x ICT」。開催スケジュールは書類応募期間は8月3日~10日で、Webページにて応募を受け付ける。書類による一次審査の通過者は、9月18日(予定)プレゼンテーション審査を行いその場で優秀作品を決定する。
優秀作品の表彰は事業化に向けての検討のほか、副賞として京急電鉄賞50万円、Wing賞30万円、けいきゅん賞20万円を用意する。
応募は、法人および起業を予定する個人なら誰でも可能。ドコモのWebページで公開されているジオフェンシングAPIを活用したビジネスプランを提案し、アプリ等のデモを提示すること、提案したビジネスプランを事業として実現する意思があることといった条件がある。
なお、ジオフェンシングとは、特定の場所にGPSやWi-Fi、ビーコンなどで仮想のフェンス(柵)を設けることで、対応するスマートフォンなどがそのフェンス内に入ったことを検知し、通知する技術。ドコモは、2015年6月より開発者向けにAPIを無償で提供している。