パナソニック系列のパワードスーツ開発ベンチャーであるアクティブリンクは7月2日、物流現場などにおける荷役作業(重量物の上げ下ろし動作)での身体負担を軽減できる補助器具「アシストスーツAWN-03」を2015年9月より発売すると発表した。
同製品は、身体に装着するタイプのロボットで、体幹の動きを位置センサで検出し、動作意図に合わせて腰部のモータを回転させることで、荷役作業時の腰への負担を軽減することができる。パナソニック製の小型高出力モータや、炭素繊維素材を用いつつアルミニウムに近い強度を確保した樹脂ギアを採用することで、装着時の重量バランスの最適化とアクチュエータユニットの軽量化を両立したほか、試作機に比べてアルゴリズムの改善による動作のスムーズ化を実現したという。
また、腰部の位置センサで検出した姿勢や動きから、荷物の持ち上げを補助するモードや、上体を保持して荷物の搬送を補助するモードなど、自動で3種類の動作モードを切り替えることが可能なため、より効率的に作業を行うことができるとしている。
アシスト力は最大15kgfで、稼働時間は約8時間。本体重量は約6kg(バッテリ、ハーネス部を除く)で、本体外寸は80cm×48cm×27cmで、身長160~180cmならびに体重50~80kgの人物を装着の想定者としている。
アクティブリンクによる動画「パワーバリアレス社会への挑戦」 |