メディバンは、同社が提供する無料のマンガ・イラスト制作ソフト「メディバンペイント」(旧称:クラウドアルパカ)が搭載する、有料フォントを無料で使える「クラウドテキスト」機能に、新たに29書体を追加したことを発表した。表紙タイトル向けフォントや英語フォントなどが含まれ、マンガのあらゆる表現に必要なフォントがすべて無料で利用可能となった。
このたび「メディバンペイント」の「クラウドテキスト」に新たに追加されたのは、フォントワークスの「ラグランパンチ」、「筑紫Aオールド明朝」、「ロダンわんぱく」、「ロダンハッ ピー」、「ユトリロ」、「花風テクノ」、「ランパート」、「シャドウ」、「大江戸勘亭流」、「ドットゴ シック16」といった10書体の日本語フォントに加え、イラストの背景や効果音、タイトルなどに適した英語フォント19書体の合計29書体。なかでも「ラグランパンチ」は、アニメ「キルラキル」のタイトルなどで使用され、目立たせたい文字に使うだけで、インパクトのある絵に仕上げるのに最適なフォントとなっている。
今回新たに29書体が追加されたことで、従来より提供されている10書体と合わせて39書体が無料で利用可能となった。これにより、セリフだけでなく表紙のタイトルなど、マンガのあらゆる表現に必要なフォントがすべて揃ったことになる。ちなみに「クラウドテキスト」は商用利用も可能なので、マンガ一冊を仕上げてそのまま公開・販売することも可能とのことだ。
なお、「メディバンペイント(MediBang Paint)」は、「クラウドアルパカ(Cloud Alpaca)」の旧名称でも知られる無料のイラスト・マンガ作成ソフト。イラストの描画、トーン貼り、コマ割りなどマンガ制作に必要な機能をすべて搭載しているほか、データを安全に保存できるクラウド保存機能、さらに前述した「クラウドテキスト」機能など、イラスト・マンガ制作を完全無料で行える人気のアプリケーションで、Windows版とMac版、タブレット版(アンドロイドのみ、iOS版は近日リリース)がそれぞれ公開されている。ダウンロードは公式Webサイトから行える。