シトリックス・システムズ・ジャパンは6月30日、Citrix XenApp 6.5に対する機能強化策として、新たにFeature Pack 3を同日より提供するとともに、従来2016年2月24日までだったメンテナンス終了時期を2017年12月31日まで延長すると発表した。
XenApp 6.5 Feature Pack 3の主な機能としては、StoreFront 3.0と新しいCitrix Receiverを提供。これにより、XenAppに加え、XenMobileのクライアントであるWorx Homeを統合し、ユーザーの共通の入り口となるべく進化した。
また、Provisioning Server 7.6によるストレージパフォーマンスの向上を図り、リード/ライトキャッシュのオプションを追加し、IOPSを従来より90%以上削減することができるという。これにより、リード/ライトのスピードやパフォーマンス向上が図られるという。
そのほか、XenApp 6.5でのヘルプデスク機能をサポートしたほか、移行時のアプリの互換性をチェックするAppDNAの機能を強化。アプリケーションの依存性、一つのイメージ内での特定のアプリケーションの互換性、イメージのアップデートのアセスメントなどが強化され、Internet Explorer 旧バージョンのサポート終了に先立ちアプリケーションを仮想化するなどの移行の問題に対処することができるという。
同社では今回のFeature Pack 3の提供は、サーバーのアップグレードプロジェクトに移行を合わせるために、現在のバージョンを維持する必要がある顧客も多数おり、こうした顧客にXenApp 6.5環境で利用可能な付加価値を提供するためだと説明する。
サポート期間延長では、EOM(メンテナンス終了)が2016/2/24→2017/12/31、EOL (製品ライフ終了)が2016/6/24→2018/6/30に延長、EOES (有償延長サポート終了)が2020/1/14までとされた。
シトリックス・システムズ・ジャパン 営業推進本部プロダクトソリューション推進部 シニアプロダクトソリューション推進マネージャー 竹内裕治氏によれば、今回のサポート延長は、もっとも利用ユーザーの多い、バージョン6.5から最新バージョンへのゆっくりとした移行をサポートするものだと説明した。