アドビ システムズは30日、同社の動画配信プラットフォームである「Adobe Primetime」のイノベーションパートナーとしてJストリーム社と連携し、国内における販売拡大に向けて、新サービスの開発と販売強化を図っていくと発表した。
「Adobe Primetime」は、同社がテレビ放送局などの放送事業者向けに提供している動画配信プラットフォーム。Adobe Marketing Cloudを構成する8ソリューションの1つで、テレビ番組や映画といった動画コンテンツをあらゆるデバイスに配信できるのはもちろん、有料視聴や広告挿入などの収益化機能も実装。Adobe AnalyticsやAdobe Audience Managerと連携することで、"どのコンテンツがどのように視聴されているのか"を把握し、広告在庫の価値を高めることができる。すでに海外では、アメリカのNBCやComcast、フランスのM6などの大手放送局が本サービスを導入しているという。
同サービスを日本市場で展開していくにあたり、アドビは独自の配信ネットワークを活用した動画配信および、営業提案力・顧客サポートで定評の高いJストリームと連携することを決定。Jストリームの配信インフラやサポート体制とAdobe Primetimeのテクノロジーを組み合わせて、動画コンテンツの収益化を実現する新サービスを開発し、日本のテレビ放送局やコンテンツプロバイダーにサービス展開していく予定とのこと。
今回の連携について、アドビ システムズの代表取締役社長・佐分利 ユージン氏は「Jストリームの独自のネットワークと積年のノウハウと、アドビの最新技術を融合させることで、お客様の動画配信における課題を解決し、収益化を支援します」とコメント。また、Jストリームの代表取締役社長・石松俊雄氏も「Jストリームとアドビは、これまでも十数年にわたり日本の動画配信の発展のために協力し信頼関係を築いてまいりました。今回、Adobe Primetimeのイノベーションパートナーとして連携を強化し、動画コンテンツの収益化を検討されている当社のお客様に対して、世界的に評価の高いAdobe Primetimeテクノロジーを活用したサービスを提供できることを大変嬉しく思います」などと述べている。