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Rustコアチームは6月25日(現地時間)、「Rust 1.1 stable, the Community Subteam, and RustCamp - The Rust Programming Language Blog」において、プログラミング言語「Rust」の最新安定版となる「Rust 1.1」の公開を伝えた。同時にベータ版となる「Rust 1.2 beta」も公開している。
「Rust 1.1」の主な注目点は次のとおり。
- コンパイル時間をRust 1.0と比較して32%改善
- コンパイル時エラーメッセージの改善
- 新しいAPIとしてstd::fsを追加
- muslサポートの追加
「Rust 1.2 beta」の主な注目点は次のとおり。
- Rust 1.1と比較してベンチマーク比較で30%の高速化
- デバッグモードでの大規模ビルド時間の大幅な短縮(マルチコアの活用)
- Cargoの大幅な高速化
- Microsoft Visual Cサポートの追加(初期段階)
「Rust 1.2 beta」に追加されたMicrosoft Visual Cのサポートは未完成とされており、Windowsでネイティブに利用できるところまでには到達していない。しかし、RustがWindowsをネイティブ・プラットフォームとしてサポートするための重要な一歩とされており、いずれかの段階ではMicrosoft Visual Cを使ってWindowsネイティブなバージョンが提供されるものと見られる。