アビームコンサルティングは6月25日、SAPジャパンが提供するインメモリープラットフォーム「SAP HANA」への移行と、次世代ビジネススイート「SAP Business Suite 4 SAP HANA」(以下、SAP S/4HANA)のスムーズな導入を支援する「SAP S/4HANAリアルタイム経営基盤実現ロードマップ策定」サービスの提供開始を発表した。
同サービスは、企業のデータベースをSAP HANAへ単に移行するのではなく、SAP HANAのリアルタイムな処理能力とビジネスにもたらす効果を十分に考慮し、「リアルタイム経営」に求められる新たな経営基盤のグランドデザインを描いたうえで、SAP HANAへのスムーズな移行やSAP S/4HANA導入を総合的に支援する。
具体的には、企業が保有する経営基盤の運用コストやIT資産を俯瞰的に把握することを目的に、IT資産の情報整理や運用プロセス情報の収集を行い、デューデリジェンスを実施。問題や課題を事前に浮き彫りにしておくことで、より効率的に効果の算定が可能になる。
また、同サービスでは、企業が保有する経営基盤のデータをSAP HANAの環境に移行したうえで、パフォーマンスを確認し業務において想定される効果を試算する。大規模な移行を行う前に、新たなユーザーインタフェース「SAP Fiori」の操作性、テクニカルレポートから実際に想定されるダウンタイム、SAP HANAのパフォーマンス効果などを確認することができるので、移行スキームを事前に把握できるとともに適切な投資判断を支援する。
オプションとして、SAP S/4HANAで提供される会計アプリケーション「SAP Simple Finance」 へアップグレードして、有用性の確認をすることも可能。
そのほか、ITデューデリジェンスとPOCでの効果結果から、リアルタイム経営基盤の実現に向けてSAP HANAやアビームコンサルティングが提供するクラウドサービス「ABeam Cloud」へ移行した場合の効果算定を行う。