Facebookは24日(米国時間)、Facebookアカウントを使わずにスマートフォンの電話番号で同社のメッセージサービス「Messenger」に登録できるようにすると発表した。同日に北米、ペルー、ベネズエラでロールアウトを開始した。

Messengerアプリのユーザー登録画面でFacebookアカウントでログインせずに「Not on Facebook」を選ぶと、Messenger専用の登録画面が現れる。携帯電話の電話番号を入力し、申込者本人の番号であることが確認されたら、あとは名前と写真を登録して完了。連絡先として、携帯電話のコンタクトを同期できる。

Facebookはモバイルを優先する戦略において、Facebookから機能やサービスを切り離すアンバンドリングを進めてきた。Messengerはモバイルでいち早く専用アプリが用意され、Facebookから独立した機能である。今年3月に開催した開発者カンファレンスF8 2015で同社は、アンバンドリングの次のステップとしてMessengerのプラットフォーム化を打ち出した。MessengerはFacebookユーザーのネットワークを超えて、より幅広く使われるコミュニケーションツールに変わろうとしている。

Facebookアカウントを作ることなくMessengerを使えるオプションを用意したが、FacebookはFacebookアカウントでのログインを推奨している。Facebookアカウントを用いると、Facebookの友達やコンタクトの間で容易にメッセージをやり取りでき、またスマートフォン、タブレット、Webなど複数のデバイスにまたがったメッセージの送受信が可能になる。