Threatpost - The First Stop For Security News

6月19日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「FBI Says Cryptowall Cost Victims $18 Million Since 2014|Threatpost|The first stop for security news」において、ランサムウェアの一種であるCryptoWallに関する被害総額がこの1年で1800万米ドル(22億円)以上に達していることを伝えている。

ランサムウェアが要求してくるファイルに対する身代金の平均金額は1件当たり200米ドルから10000米ドル(2万円から120万円ほど)だが、こうした直接的な被害以外にもランサムウェアに感染したことで発生する生産性の低下、ネットワークにおける防衛措置の導入、モニタリングサービスの導入などの追加の費用が発生し、これらの経費を含んだ被害総額が、2014年4月から2015年6月までの期間で合計1800万米ドル(22億円)を超えていると説明されている。

ランサムウェアはユーザが作成した文書やスプレッドシートといったファイルを勝手に暗号化し、復号化してほしければ対価を支払うように求めてくる。支払いをしても確実に復号化が実施されるとは限らず、ツールなどを使って復号化することもほぼ不可能と見られている。このため、ランサムウェアに対抗するには、通常のマルウェアに対する措置に加え、ファイルのバックアップを定期的に取る必要があるとされている。