米MobileIronの日本法人であるモバイルアイアン・ジャパンは6月22日、MobileIron Core、MobileIron Sentry、MobileIron Client、エンドユーザー製品で構成される「MobileIronプラットフォーム」について、アプリやネットワーク、クラウドなど、あらゆる場所の企業データを保護する新機能を発表した。

「MobileIron Visual Privacy」は、会社がどのデータを閲覧でき、どんな操作をデバイスに対して実行できるかを従業員に正確に伝え、企業と従業員の間の信用を構築する機能。

続く、「MobileIron Tunnel」はPer app VPNでネットワーク内のデータを保護する機能。iOSに加えてWindows PhoneとAndroidにも対応する予定で、これにより、Windows Phone StoreのあらゆるアプリがMobileIron Tunnelを利用してアプリレベルでセキュアに接続できるようになり、Android for Workを通じてGoogle Playからインストールしたあらゆるアプリが、作業スペースレベルでMobileIron Tunnelを利用できるようになる。

一方、同社が2015年第1四半期に提供を開始した「MobileIron Content Security Service(CSS)」は、セキュリティコントロールをデータストレージ方式と分離し、個人向けクラウドを含め、複数のコンテンツリポジトリにわたってドキュメントレベルでセキュリティを管理するコンテンツセキュリティソリューション。中心となるのはコンテンツを暗号化するデジタル鍵の管理で、今回CSSの新しい機能として「MobileIron Key Manager」を発表した。これにより、独自のハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を使って、CSSで使用するデジタル鍵を保護できるようになる。CSSは、Googleドライブもサポートする予定。

さらに同社は、開発者向けリソースを含むCustomer Community PortalMobileIron Marketplaceの設置も発表。この2つのサイトは、同社の顧客やパートナーのコミュニティを生み、ISVが自社のセキュリティソリューションやアプリをMobileIronと統合したり、MobileIronの顧客が自社に適したソリューションを発見したりする手助けとなる。