三菱電機は6月22日、営業運転中の小田急電鉄車両にて直流1500V架線対応の「フルSiC適用VVVFインバーター装置」の省エネ効果の検証結果を発表した。

同実験は、小田急電鉄の1000形リニューアル車で、営業運転車両の主回路システム全体での消費電力量および電力回生率を、フルSiC適用のリニューアル車とSi GTO(ゲートターンオフサイリスタ)適用の従来車両で、約4カ月間比較したもの。

実験の結果、加速時の力行電力量が約17%減少、電力回生率が従来システムの34.1%から52.1%に向上し、全体として約40%の省エネ効果が得られたという。

小田急電鉄 1000 形リニューアル車

フルSiC適用 VVVFインバーター装置