世界報道写真財団と朝日新聞社、阪神電気鉄道は、世界中のプロカメラマンが撮影した報道写真の国際コンテスト「世界報道写真コンテスト」の入賞作品を集めた展覧会「世界報道写真展2015」を開催する。会期は2015年8月11日~8月20日。会場は大阪府・梅田のハービスHALL。入場料(当日)は大人700円、大学・高校・中学生500円、小学生以下無料。前売りは大人500円、大学・高校・中学生300円。

「世界報道写真コンテスト」自然の部 単写真2位 アミ・ヴィタール(アメリカ、ナショナルジオグラフィック誌) ケニア北部、レワダウンズ自然保護区

「世界報道写真コンテスト」は、前年1年間に撮影された報道写真を対象に毎年開催されている国際写真コンテスト。オランダに本部を置く世界報道写真財団が主催するもので、今回は131の国と地域から9万7,912点もの力作が集まったという。

本展は同コンテストの入賞作品を集めたもので、今回の大賞受賞者であるマッズ・ニッセン氏(デンマーク)による作品も展示。本作はロシアで同性愛の男性2人の姿を撮影した作品で、同氏は「ロシアでは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の暮らしが、ますます困難になっており、性的少数者は、法的、社会的差別や嫌がらせ、犯罪の被害にさらされている」という事実を作品を通じて訴えているとのこと。会場ではこのほか、アフリカ・ケニア北部の自然保護区に生きる野生のサイとサンブル族の若者を撮影したアミ・ヴィタール氏(アメリカ)の作品や、一般ニュースの部で入賞を果たしたウクライナの混乱を示す写真なども展示。さらに、今回からは「長期取材」の部が新設されており、長期プロジェクトで撮影した作品も披露されるという。

なお、同展は1年を通じて世界45カ国、約100会場にて順次開催されており、国内では今回の大阪をはじめ、東京、埼玉、京都、滋賀、大分、広島でも実施予定となっている。