丸紅情報システムズ(MSYS)は6月19日、サイバー攻撃対策の製品・サービスを提供する米FireEyeと販売代理店契約を締結したと発表した。
「FireEye」とWebフィルタリング製品「i-Filter(アイフィルター)」の両製品の正規販売代理店として初めて連携ソリューションを販売する。
FireEyeは、サンドボックス技術を駆使してマルウェアや未知の攻撃からの脅威を守る標的型攻撃に特化したセキュリティ製品で、これまでに、ゼロデイ・エクスプロイトからの攻撃を他に先駆けて検知した多数の実績がある。
Web経由の攻撃を検知するFireEye NXシリーズ、Eメールを利用した攻撃を検知するFireEye EXシリーズ、FireEye NX/EXを一元管理するFireEye CMシリーズの3製品から構成される。
i-Filterは、既知のC&Cサーバや不正なWebサイトをフィルタリングするソリューション。FireEyeとの連携ソリューションでは、FireEyeで検知したC&Cサーバのアドレスをi-Filter連携モジュールが自動取得しフィルタルールに追加することで、C&Cサーバへの通信があった場合、即時に既知の脅威と同様にブロックすることが可能となる。
また、FireEye NX単独では利用者が通信をなぜブロックされたか知り得ない機能上の課題に対し、i-Filterではアクセス先のURLが危険なサイトであることをブラウザへ警告を表示する機能により利用者はブロックされた理由を把握することができ、ユーザビリティの向上が図れる。
MSYSは、標的型攻撃への防衛強化に取り組む製造業・アミューズメント企業などに向けてFireEyeおよびi-Filterによるソリューションを提供し、今後1年間で3億円の売り上げを目指す。